以前、こちらの記事で今の御時世なら3D人体モデルがすさまじく簡単に作れることをお伝えしました。
そして、このVRoidというツールをうまく活用すればマンガの作成がモリモリ捗るのもまた事実です。
その捗りようといったらごった煮ページを見てもらえば一目瞭然!
一度モデルさえ作ってしまえば、以後いろいろな形で再利用することが可能なのです。
それが価値を生み出してるかどうかはまた別問題だけどな……
さらには、使っていくうちに実はこのVRoidStudioというソフト、表現できる幅はかなり奥が深いということもわかってきました。
同じソフトを使った同志が集う以下のサイトでは「えぇっ、VRoidだけでこんな表現までできるの!?」と思わずにいられないような作品が数多く発表されております。
ある程度使ってみた立場からすると
「マジでこれってどうやって実現しとるん…?」
てのがあったりして驚くわなぁ……
技術とセンスと独創性の賜物やな
そんな調子で、しばらくはVRoidでのモデリングに日々明け暮れていたのでしたが……
つい先日、衝撃を受けずにはいられない映像が飛び込んできたのです……。
その映像、とは……
……ゴクリ……
その衝撃の映像とは
プリキュアかーい!
いやいやいや……よく見たまえよ君ィ……
そう、たしかに映像そのものは、ちっちゃい(一部おおきいも含む)お友達に大人気、プリキュアシリーズの最新作となる「デリシャスパーティプリキュア」(通称デリプリ)のエンディング映像です。
そして、プリキュアのEDと言えば、いつしかフルCGで作成されるのが伝統となっています。
正確には、初めてCGが採用されたのは2009年に放映してた「フレッシュプリキュア」シリーズのEDからだそうで……
ネットの広大な海は、その辺りの情報には事欠かんな……
CG技術の劇的な進歩に伴い、プリキュアシリーズのエンディングCGも年を追うごとにクオリティが上がってきておりますが、ここにきて今回のデリプリEDも凄まじいまでの技術向上が見られます。
ん?このアニメ絵の何がスゴいの?
という感想をお持ちの方、認識を改めるべきはそこなのです。
従来のアニメ絵と比較して違和感のない自然な仕上がり。
この「違和感がない」ということがどれほどスゴいことなのか!
まぁ、語るとそれはそれは長くなるので今回は割愛しますが……。
そこ割愛すんのかよ!
その背景にある技術は、一般的に「トゥーンレンダリング」と呼ばれています。
一口にトゥーンレンダリングと言ってもその種類は数多くあり一概には言えませんが、例えば従来のセル画とCGを組み合わせてひとつの映像にするような場合、両者を違和感なく溶け込ませるために高度な技術が駆使されているのです。
や、よくあるじゃないですか。たとえば深夜枠の低予算アニメで、作画に人手がかけられないのを何とかしようとキャラの一部をCGデータで流用したものの、いかにもCGとバレるのっぺりとした違和感バリバリの出来ばえで、絵面(エズラ)としてメチャクチャ浮いてしまってるという例のアレ!
特に、設定がクソ安易過ぎる某なろう系とか、流行りに乗っかっただけのありがちな異世界転生モノとか、だいたいそんな感じでしたよね!?
あぁ、コレはきっと予算も作品への思い入れもないんだろうなぁ……
おい、そのへんにしておけよ……?
対して、さすが国民的アニメとしての看板を背負い、業界をリードし続けていく宿命を持つプリキュアシリーズ!
CG技術でも格(と予算枠)の違いをまざまざと見せつけ、これからもトップランナーとして走り続けていくのですよ!
いけいけGoGo!プリキュア!Yes!!
……
だからそんときゃぁまだEDはCG化してねーよ……
こんなスゴいものを見せつけられたら……我々とてクリエーターの端くれ、黙って見過ごせるわけないじゃないですか!
さっそくその舞台裏を調べてみたところ、どうやら以下のようにして作られていいるようです。
圧倒的映像美の舞台裏
え?コレ前々作の情報やん……?
そんなコロコロと開発環境を変えんやろ……たぶん……
こういうノウハウってのは、長年かけて蓄積させていくものやし……
で、ひょっとしてこのUnrealEngineとやらに実装されてるレンダリング機能を使えば、
などと思っていた時期がオレにもありました。
しかし、Unreal Engineのチュートリアルやら関連記事をつぎつぎと読み進めていくうち……。
なんということでしょう!
「ちちんぷいぷい」どころか頭の中は「ちんぷんかんぷん」になってしまったのですッ!
このUnreal解説…ちょっと何言ってるかわからないです……
や、どう控えめに言っても「日本語でおk」……
てか…ゲーム……エンジン…?
膨大な情報洪水の荒波に飲まれ、もはや自分でも何をしているのかわからくなった頃……ひとつの邂逅が訪れたのです。
ある動画との邂逅
こ、こ、こ、これはッ!!
3Dモデルをベースにしつつも、出力結果はじつに自然かつマンガチックな仕上がり!
そうだよ、オレがやりたかったのは……まさにコレ!
コレなんだよ!!
しかもコレ、Vroidのデータ形式までサポートしとるやないかっ!!
自分が求めていたトゥーンモデリング技術、それを軽やかに実現していたそのソフトの名は―
Blender <ブレンダー>
―続く―
そういや、イス買うとかいう記事もハンパになってなかったか?
……