うん、ありきたりな言葉ですね、実にありきたりだ。
google検索で734,000件ほどヒットするぐらいありきたり。
でも、そんなありきたり過ぎることも
実際に行動に起こせている人は一体どれだけいますか?
あなたが今、なにか現状に不満を感じているのなら、
「自分自身を変えたい!」
と強く願うのなら、
まずは先に「手放す」勇気を持つ必要があるのです。
たとえそれがおおいなる痛みをともなうことになったとしても―
と、なるべくエモい感が出るような前書きではじめてみましたが、
タイトルにある通りそれらが何を指してるかはすでにお察しのとおりです。
なんせ前に抜歯したのいつだっけというくらいに期間があいてて、
くわえて前の担当医がさじを投げたということもあって
実はメチャクチャ難易度が高いんじゃないのと不安を感じずにいられない
ともかく不安しかない抜歯イベントなわけです。
いっぽう、その対価として得られるものといえば、
「たぶん今より健康な口内」という非常にあいまいなもののため、
「今まさに痛くてガマンできない」わけではなく緊急性も低いのはたしかです。
しかし、ここでまたもや我が心の師匠である、
Rコヴィー博士の言葉が頭をよぎったのです。
- 緊急ではないが重要なこと
「第2領域(効果性)」にフォーカスするんだ!
確かにいま「痛み」という緊急性はありません。
しかしこのまま放置した場合、将来待ち受けるデメリットはあきらかです。
具体的には
- 親知らずが虫歯になりやすい
- 親知らず回りの歯が虫歯になりやすい
- 横向きに生えているので、歯並びに影響する
- 歯並びがわるいと歯間もできやすく、それが虫歯の原因に
結果、長いスパンで見て「歯の健康」という重要なものを失ってしまうのです。
そして、やがてカラダ全体の健康にも深刻な影響がおよぶのは間違いないでしょう。
目の前に迫る痛みから逃れようとすれば、将来的にもっと手痛いしっぺ返しが待ちかまえているわけです。
これはもう、やらない理由はありません。
そのことに気づいた瞬間、
先ほどまで胸にあった不安はたちまち消えさり
あとはもう抜歯への一歩を踏み出そうという
すがすがしい気持ちで心は満ち溢れていました。
……ありがとう!コヴィー博士!!
こうして、強い決意を胸にきざみ、いざ私は予約した歯科へと向かったのでした。
その後(主に医者が)格闘すること約1時間。
あーでもない、こーでもないと(主に医者が)試行錯誤を繰り返した結果
ようやくわが口内奥に居座っていた親知らずはその座を明け渡しました。
「痛み」という大いなる犠牲を伴って……。
もうね、これがホントマジでやばい。
当日の夜、麻酔が切れたぐらいからじわじわと広がりはじめて
その後の盛り上がりようといったらもうね……。
翌日からは、処方された痛み止めが効いている間はかろうじて平気だが
効き目が切れるとまたふりだしに戻るの繰り返し。
これが無間地獄(むげんじごく)か……。
処方された薬を飲み終えた今だからわかる。
痛み止めよ、君はこの私にとってかけがえのない存在だったのだと。
君なき今、わたしはこの胸、じゃなくて歯の痛みに耐えながら生きていく。
ちなみに、ポッカリと穴があいたのはココロではなく歯ぐきでしたとさ!
って、やかましいわ!!
こんなんがあと2回も待ち構えてるのか……。